自分の記憶力に疑問を持ったのは、まだ10代のころだった。
だからワタクシの記憶力がないのは、決して老化のせいではない。
高校の頃から、行動記録をとることにした。
あまりに消え行く記憶に怯え、いちいち行動を手帳に記しておくのである。
日記ではないからそこに何の感情もないが、手帳さえめくれば、とりあえず何をしていたか、自分が分かる。
10年前の今日、1999年11月18日の手帳を見てみた。
別に思い出したいわけではなく、「ほれ、書いておけば何をしとったか分かるだろう」という自己満足のためだ。
『東尾理子デビュー戦、松山/エリエールレディース』
そう書かれていた。
行ったらしい。
正直、そのときのゴルフ場の風景をまったく覚えていないし、理子の成績も覚えていない。
でも、何気なく手帳を開いて、けっこうタイムリーな話題だったのでニヤリとした。
今、ときの人である理子ちゃんと、なんか喋ったのかなぁ?なんて、空想した。
夜は映画『料理は冷たくして』を観たらしい。
こっちの内容はちゃんと覚えている。
人は確実に忘れる脳を持っているのだから、忘れることに怯えている人は書いておいたほうがいい。
しかし。
忘れたいことは書かんでよろしい。
のんきに忘れたらよろしい。
そもそも記憶枠の少ないワタクシは、「なかったことにする」が得意技。
ぐるぐるな夜景。
この季節はイルミネーションが美麗でございますね。